回転猫の雑記

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映画『メッセージ』 【感想 ネタバレあり】 3000年後に何があるの?

こんばんわ、回転猫(タイムニャン)です。

みなさんは、中国訳のドラえもんを読んだことがあるでしょうか。

私は小学生の時に、読んだことがあります。

確かタイトルが「機械猫」でした。 

前置きは置いといて昨日見た映画を紹介します。

映画メッセージ 原題Arrival

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世界各地に謎の宇宙船が現れると、言語学者のルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)、数学者のイアン・ドネリー(ジェレミー・レナー)、アメリカ軍大佐のウェバー(フォレスト・ウィテカー)といったエリートたちが調査を始める。

 

面白かった?つまらなかった?

 個人的にはあまり面白くありませんでした。最大の謎である宇宙人の地球へ来た理由が明確に作中示されません。また、この宇宙人、ラストシーンで意味深なメッセージ(人類を助ける 3000年後に人類の助けを必要とする)を主人公に伝えて急にいなくなってしまいます。どういうことでしょう。もやもやします。

心に残ったシーン

 ①世界12か所に、突如400m級のUFOが現れます。主人公の言語学者がコンタクトを図り、宇宙人から文字と声のような音が発せられます。解析し、文字と音に関係がない表意文字ということがわかります。そこで解析が可能と判断するのです。現実に異星人と会話が成立するか科学的に判断している部分がよかったです。 

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②地上から巨大なUFOにクレーンで侵入する際も、18時間に毎にゲートが開くという設定が出てきます。そこにコンタクトチームの理論物理学者の男がおそらく大気の交換に費やす時間だと予測します。 エイリアンは人類にあった環境にUFOを調整しているという事実からコミュニケーションが可能だと予想します。

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  • 情報1

本作は、テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基にエリック・ハイセラーが脚本を執筆したものらしいです。中国人高官が、宇宙人の言葉を誤って理解し、攻撃を仕掛ける中国人の悪者扱いも原作にはないみたいです(私は原作小説は読んでいません)。

 

  • 情報2

 何人かのブログ記事の中で言及されていますが、カートヴォネガットスローターハウス5との共通点も指摘されています。作中の地球外生命体の操る言語は時制がなく、「過去→現在→未来」と続く時間の流れの概念を持たない。人類とは違う言語感覚、時間感覚の生物という。また、宇宙人の言語を習得していく過程で、主人公の言語学者自身が、4次元的なビジョンを得ます。この辺は映画スターゲートっぽいですね。

  • 情報3

主人公の娘(まだ生まれていない)の死別のシーンを夢に見て。未来を回想??というんでしょうか。未来を知ってしまった状態でも、主人公は娘とのかけがえのない時間を生きようとする。娘を生む。結婚をするという決意をすることがこの物語の描きたい部分なんでしょうか。東浩紀の小説っぽいです。

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まとめ

個人的に、ブレードランナーの続編の監督なのでどんな映画なんだろうと思って観てみた次第でしたが、予想以上に予想通りというか。冒頭の薄暗い部屋のシーンで、主人公の娘の死別のシーンが出てきますが、それがそのまま映画のラストシーンという特にひねりもない。予定調和的な映画の作りでした。主人公たちの生き方や、言語学の蘊蓄っぽいシーンは楽しめました。原作の複雑で難解なテーマを無理やり映像化したような印象を受けるので、SFはやはり小説の方が楽しめるんでしょうか。映画は映画としての表現の仕方があるんじゃないかと思いました。

余談

①宇宙人の目の前で歩いて歩くという意味の文字を教えてもらうシーンがシュールです。宇宙人との異文化コミュニケーション。

②タコは前後左右に目と足を持つ生物なので、前とか後ろという概念が存在しない。

③宇宙人の文字も、まん丸終わりがない円形です。