結局、シンゴジラはなぜ東京にきたの?
そもそもゴジラが生まれた理由が明確に描かれない本作
作中ゴジラが東京に向かって上陸してきたのは2回、なぜゴジラは東京に上陸するのか、明確な説明はありません。ゴジラ自体の説明はwikiによると
米国より大統領次席補佐官および大統領特使が極秘裏に来日し、巨大不明生物は太古から生き残っていた深海海洋生物が不法に海洋投棄された大量の放射性廃棄物に適応進化した、「ゴジラ (Godzilla)」と名付けられた生物であること、その生物を研究していた牧悟郎という学者が行方不明であること、牧が残した謎の暗号化資料等が日本側に提供される。
深海海洋生物が放射性廃棄物に適用するためにゴジラに進化したとあります。
ゴジラが放射性廃棄物に適応した生物であるだけでは、日本に再三上陸するのは不自然です。本作のテーマは虚構対現実。虚構を描くために現実部分のリアリティが高く設定されていないことには成立しないテーマかと思います。個人的にも庵野秀明監督が怪獣上陸理由を設定しないとは考えにくいと思います。
考えられる上陸理由
ただの海洋生物であれば日本以外に上陸する可能性もあり、都心を繰り返し目指す理由がありません。ゴジラが何かしらの意思で上陸していると考えるのが自然です。冒頭の牧悟朗博士のクルーザーのシーンを振り返りましょう。博士は靴を脱いで自殺をほのめかす文章と共に消息を絶ちます。このシーンの解釈を含め岡田斗司夫氏のシンゴジラ解説動画で以下のことを言及しています。
(岡斗司夫のシンゴジラレビューが凄すぎる!※ネタバレあり)引用
牧悟郎博士はシンゴジラの第一形態
シンゴジラの第一形態は映画内では登場していなく、陸に上がったゴジラは既に第2形態でした。牧悟郎博士は奥さんを放射能汚染で亡くしているとのことですが、時代的に放射能汚染は広島長崎の原爆ではなく、3.11の震災による福島原発の事故をさしていると考えるのが自然。そのことで日本政府に恨みを抱いていたとのこと。
牧悟郎博士がゴジラの第一形態と考えれば、ゴジラが日本にわざわざ上陸して東京に向かっていった理由が納得がいき、牧悟郎博士がゴジラの歩くルートを予測していたことも、自身の歩くルートの予告とすれば辻づまが合います。
牧悟朗博士ゴジラ説です。
初代ゴジラの上陸理由
((ゴジラが皇居を襲わなかった本当の理由~何もわかっちゃいない産経 ...))引用
「ゴジラは太平洋戦争で命を散らした兵士たちの化身であり、祖国への恨みを背に東京を蹂躙する。だが皇居だけは踏むことはできず、その霊を鎮める存在であるべき天皇も人間宣言の下に力を失い、報われぬ魂は徘徊と来襲をくり返す」
あくまで解釈の一つですが、初代リスペクトの庵野監督のことを考えると。
まとめ
ゴジラの上陸理由は明確に作中説明されていないが状況証拠と博士との関係性を考慮すると牧悟朗博士ゴジラ説が有力なのかと。悲しいですけど。